初めに
2024/2/14開封、価格は5,400円。度数46.0度、容量700ml。生産地はアイルランドのティーリング・ウィスキー社。元クーリー社（聞いた事無い）のジャック・ティーリング氏が2012年にダブリンに本拠を構える瓶詰業者として生業を始め、それが成功して経営が軌道に乗ったそうです。
この商品は、同社で蒸留した初のウイスキーです。原料は大麦麦芽50％、未発芽大麦50％で、アイリッシュウイスキーの伝統的な製法であるシングルポットスティル（単式蒸留器）による3回蒸留で作られています。バージンオーク樽、ワイン樽、バーボン樽で熟成された原酒を混ぜています。以前バーで同社のウィスキーを飲んで良い印象だったので購入しました。
色・香り、味わい
色は明るい（薄い）狐色。開栓の瞬間、とても新鮮な香りがしました。木の香りと、パンのような発酵臭。他には果実的な香りもあります。形容し難いが、私にはパイナップルのような香りに感じられました。少し離れていても、グラスから良い香りが漂って来ます。
味わいは香辛料のぴりぴりとした刺激があり、若く力強い。苦味があり、やや塩っ気が強い。口当たりは軽いです。豊かな蜂蜜のような甘み、果実感、それから少し香ばしさもあります。
匂いを嗅いだ時に感じた発酵臭は味覚にも表れ、確かに発酵臭や微かな酸味、穀物の香りがするように思えます。何杯か飲むと最初の塩っ気の強さ、若々しさや荒さは鳴りを潜めたような。
最後に
中々複雑な味わいで、若さが目立つものの、これからに期待出来る潜在性を感じます。旨味・熟成感はまだまだ不足しているが、口腔に広がる果実的で、とても華やかで豊かな香りは特筆出来る。良いウィスキーだと思います。
