バスカー シングルポットスチル(新ラベル)

初めに

2026/3/19開封、価格は3,300円。度数44.3度、容量700ml。産地はアイルランド、ロイヤルオーク蒸留所のウイスキーです。これまで同蒸留所のウイスキーをいくらか飲んできましたが、私としては最早、疑いようがない実力を持った蒸留所として地位を築いています。

こちらは価格帯としては中間に位置する商品です。大麦(未発芽も含む)を原料に三回蒸留しています。公式サイトには「Matured and finished in Bourbon Casks Sherry Casks」と説明があり、恐らく熟成はバーボン樽、仕上げがシェリー樽だと予想します。瓶は他と変わらず素っ気無いデザイン、そして平べったい形状。見た目からは想像がつかない品質を保証してくれるバスカー。今回はどうでしょうか。

色・香り、味わい

色はやや濃い目の琥珀色。開栓時に酸味やシェリー樽の香りを先に感じ、それからオーク系の香りも届きました。グラスに注ぐと、やはりシェリー樽の甘さや酸味を感じました。香りはやや強めだと思います。私はモルトの香りよりも、果実感が強いと感じました。果実感や爽やかさと共に、桂皮も香って来るでしょうか。蜜の甘さやキャラメルも感じるかもしれません。

飲むとアルコールそのものは極めて滑らかですが、香りの強さからきつく感じるかもしれません。最初に飲んだ時に一番印象に残ったのが、はっとする様な香りの豊かさ。バーボン樽とシェリー樽を使っていますが、風味はシェリー樽寄りだろうと思います。華やか且つ気品のある香りが口内に広がります。余韻に少し塩っ気があります。味わいの輪郭はくっきりとして、強い印象。

中間から締めにかけて強いシェリーの香りと酸味があり、余韻まで程良い香辛料と苦みが継続します。未発芽の大麦を原料に使っていると前述しましたが、まだまだ未熟な私には解釈が追い付かない。何故、未発芽の大麦を使うのか?海外サイトの情報を調べたところ、ライウイスキーの様な香辛料の刺激は、未発芽の大麦に由来するとか。当たり前ですが、何か目的があって使っているのでしょう。暫く飲んでもやはり印象はややきつく、辛口のシェリーが強い。香りは豊かな甘さを伝えて来ますが、味わいは辛い。甘さを抜いたレーズンバターサンドの様に感じられるかもしれません。残り1/6ぐらいから甘さが増したと思います。記憶が朧気ですが、多分最後まで、辛口の印象だったと思います。引きは極めて早い。とても早いです。好き好きですが、余韻が深く長い方を好む人もいるでしょう。私はこの引きの早さを好ましく、鮮やかだと思いました。

最後に

この商品より高価格帯の、スモールバッチのシングルポットスチルウイスキー(別記事参照)がありますが、費用対効果と言う点では、こちらの方が優れていると感じました。価格はお手頃なので、常飲用として手元に置ける商品だと思います。美味しかったです。ご馳走様。

記事公開 2026年7月19日

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