初めに
2026/3/30開封、価格は4,580円。度数40.0度、容量700ml。産地はカリブ海、フランス海外県マルティニークのクレマン。セレクトバレルは焦がしたフレンチオークの樽で3年以上熟成。

クレマンでは基本的にバーボン樽を使用することが多いようですが、この商品はフレンチオーク樽にチャーを施すことにより、バニラ等の滑らかな風味を出しているようです。
色・香り、味わい
色は明るい黄金。香りはラムと言うよりも、コニャックに近いものを感じました。香りは柑橘とも違う不思議な果実感がある香りで、南国の果物、アプリコットとか熟し過ぎた果物、柿みたいな匂いだと思いました。これまで体験した事が無い香りです。公式サイトには「Vanilla, woody, fruity and smoky notes」と説明がありますが、確かに果実感があるものの、私は煙たさは無いと感じました。開栓直後は香りがはっきりしていましたが、後半は殆ど香りがしませんでした。
口に含んだ瞬間に広がる味わいは、やはりラムよりもコニャックに近いでしょう。ふわっと柔らかく、口の中で解ける様に軽いアルコール。甘さを大幅に抜いた、干し柿の様な風味がしました。実に面白い。余韻にじわじわと香辛料の刺激を感じられます。この刺激は長く続きます。他に干し葡萄の様な余韻もあるでしょうか。


販売店の説明にある、バニラと言うのはぴんと来ません。果実感は豊富に感じられるが、最初の一杯・二杯は極めて辛口に感じました。また、自分だけの感覚でしょうが、アルコールとその他の成分が分離している様な感じを受けました。上手く言えないが、何か油でも飲んでいる様な感じです。口の中でよく転がすと液体の滑りを感じますが、殆ど香りや味わいが伝わって来ない。喉を落ちる頃になって、遅れて風味が舌を刺激する。飲んだ瞬間から中間までは、味わいがはっきりとしない感じです。
同じマルティニークでも、ラムJMと大きく異なる味わいです。アルコールは極めて滑らか。度数は左程高くないですが、それにしても水でも飲んでいる様な感覚で飲めます。焼酎程度の度数に感じます。販売店の宣伝通り、この滑らかさは凄いと思います。香辛料の刺激が豊かにあり、私にはこれが少しカレー(クミン)っぽく感じました。三杯目ぐらいから、色の付いた砂糖の甘さも感じられるようになりました。三日目の感想として、香りはまずまずだが肝心の旨さが足りないか。
1/3程消費した頃、味わいがはっきりして来ました。口に入れた瞬間から木の香りやバニラを感じ、中間から締めにかけて香辛料の刺激。果実感はやや減退して、余韻で少し感じるのみ。辛口な印象は変わらないですが、とても風味が豊かで均衡が取れています。
グロッグ(もどき)
グラスはハリオの耐熱。ラム45ml、それからレモンの絞り汁とお湯は適当。桂皮はギャバンの粉末を使いました。砂糖は角砂糖ではなく、粉糖を小匙一杯程度。このカクテルをこれまで飲んだ事が無いので、本来の味わいは分かりません。私の作り方だと、結構レモンの酸味が強くなりました。

ラムの風味は残っていると思いますが、レモンの搾り汁が多過ぎたか。桂皮はよく香っていました。余り美味しいとは言えないが、体が温まるカクテル。ペットボトル飲料の、ホットレモンみたいな感じになったでしょうか。
最後に
飲んだ瞬間に美味い!と思う分かり易さは無いが、地味で渋い美味さです。これはラムJMに近い感覚かもしれない。そう言えば宣伝取り、木の香りは抑制されているかもしれない(日本の販売店と公式サイトで見解が異なる)と後半になってから感じました。総合的に素晴らしいと思うが、カンヌブルー(別記事参照)程は衝撃を受けませんでした。とは言え、とても良い品質なのは確か。飲み始めはよく分からない味わいだったが、途中から安定して来ました。消費毎に味わいが異なり、変化に富んでいました。最後の方は甘さや樽感が増して、一番美味しかったかも。他の商品も、機会があれば試してみようか思いました。
記事公開 2026年7月22日

