アイル・オブ・スカイ12年

  • 2023-06-15
  • 2023-10-25
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初めに

2023/6/5開封、価格は3,450円。度数40.0度、容量700ml。産地はスコットランド、アイランズに属するスカイ島にあるイアン・マクロード社。同社は私が好きなジンの一つ、ロンドンヒルドライジンの販売元でもあります。

タリスカー他アイランズのモルトと、スペイサイドのモルトを原酒に使っています。オーク樽で12年熟成しています。

色・香り、味わい

色は瓶内だと濃く暗いですが、注ぐとやや明るい琥珀色。鼻をよく近付けると、メープルシロップのような甘い香りがします。タリスカーを使っているだけあって、つんと鼻を突く潮の香り、海の香り、薫香や自然の力強さを感じます。

味わいはやはりブレンドウィスキーだけあって、しっかりとした個性の主張が無くややぼんやりとした印象。最初の印象ではやや萎んだ感じがしました。

程良い薫香と、ぴりっと辛い香辛料の刺激。でも口当たりは滑らか。余韻として舌に煙臭さが少し残り、苦味もあります。甘さはなるい感じです。華やかさがあり、スペイサイドモルトの果実感は出ていると思います。人によって印象は変わると思いますが、私はタリスカーの存在感が強いと感じました。

最初の方はやや物足りない感じがしたものの、1/4ほど飲んで段々好きになってきました。悪くない。段々と酒が開き甘さが増して、最初のやや萎んだ印象は払拭出来たと思います。後半になるほど、香辛料のぴりっとした刺激と苦さを強く感じました。アイランズとスペイサイドのモルトが上手く調和していると思います。

最後に

ブレンドウィスキーとしては、有名なシーバスリーガルやバランタインと比較すると、同じ12年物でもやや値段が高いと思います。とは言っても、両銘柄ともに最近はかなり値上がりしていますが。以前はバランタインの12年は2,000円以下で買えたと思いますが、今は高いところだと1,000円ぐらいの値上がりが・・・

品質に大差と言う程のものは無いと思いますが、個人的にはアイルオブスカイの方が勝っているかと思います。もう随分とシーバスリーガルもバランタインも飲んでいないので数年前の印象ですが、現行品が旧ボトルより品質が勝っているとは考えられないので。

濃くて重たい物より、ややあっさりして軽いウィスキーが好きな人。懐に余裕がある人なら常飲用として良いかもしれません。また忘れた頃に再度飲んでみたいと思います。ご馳走様。

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